苺と小海老のリゾット
Risotto con fragole e gamberetti
甘い芳香で気分も高揚、春のお祝いメニュー
春を代表する果実、FRAGOLA(苺)はラテン語を由来とし動詞にもFRAGRARE(甘い香りがする)ともあり、愛らしいハート形に見立てられ、情熱的な赤い色から愛の象徴とされ、古代ローマ人も野生種のものでありましたが、大変人気の春の収穫物だったそうです。一年中市場に出回る糖度の高い日本の苺と違い、しっかりとした果肉質で水分が多く、2~5月までハウスものから露地栽培ものまで、陽光と気温の上昇と共に味の変化を楽しませてくれます。
今回は、その春一番後の酸味のある苺をお米に混ぜ込み、はんなりと桜色に染めておめでたい雰囲気に包まれるピアット(一品)をご紹介します。春のお祝い行事メニューに取り入れてみてはいかがでしょうか。
材料:3~4人分
作り方:
*野菜スープストックは、市販のものを表示に従って水を伸ばしたものでもいいですし、 手作りするなら1ℓ強の水に対し人参1本、ズッキーニ1本をざっくり刻んだものと皮つ きのじゃが芋を入れて、コトコト1時間程煮出せば手軽な材料で簡単に出来上がりま す。
こちらも旬のORTAGGIO(野菜)で、3~5月まで季節限定で出回ります。日本の丘ひじきと植物学上では親戚種になるそうですが、酷似しています。イタリア各地で名称も調理法もバリエーションの多い物ですが、この多肉質の葉緑素をたっぷり含んだ春野菜は、ピンク色の根を付けたまま輪ゴムなどで束ねてずっしりとした量単位で売られています。
根元の硬い部分は指で折って取り除き、流水の下しっかり洗います。
沸騰湯に軽く塩をし、2分弱で茹で上げたらすぐにざるにあけ水切りします。
EVOと塩とレモンを絞り、シンプルですが栄養豊富なCONTORNO(付け合わせ)の出来上がりです。
『I Piatti sono pronti e buon appetito!』
《協力:後藤知美さん》