インサラータ・ディ・リーゾ

       Insalata di riso

 

『日本米とイタリア米』日本でお米は、毎日の食卓に上る主食のため一般的に

各家庭で1種類のものを常備し、白米も炊き込みも寿司用にも同様に炊飯されます。

購入基準は、主に産地やランクで決めます。一方のイタリア米ですが、町のスーパー

マーケットを覗くと、通常1kg単位でリゾット用、ミネストラ用、リピエーノ用、

パエリア用と調理法に適した品種別で陳列されています。どの調理法にしろ、アルデンテに仕上がるように過熱を終えるのが基本ですから、お米のでんぷん質が過熱の

しすぎで食感が悪くならないように、玄米の状態のときに過熱処理されたPARBOILEDという種類もあります。日本ほどでないにしろ、実にさまざまな種類

のお米が売られています。

今回は、その米料理の中から夏の定番!過熱したお米に季節の野菜をたっぷりと

加え、夏の終わりの食欲のない日にもさっぱりと冷やしてもいただけるインサラータ

・ディ・リーゾをご紹介します。お米は、FINIタイプのものであればパラリと仕上がり、味わいもさらりとしてこのお料理を引き立ててくれます。      

 

材料:(4人分)

  • お米 ・・240g(約1合半)
  • 玉葱 ・・小1個(130g)
  • ズッキーニ ・・中2本(130g)
  • 黄ピーマン ・・小1個
  • トマト ・・中1個(130g)
  • ツナ缶 ・・大1缶(130g)
  • 黒オリーブ ・・大さじ3(60g)
  • バジリコなどの香草 ・・一枝
  • 酢(ワインビネガー)  ・・大さじ2
  • エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル ・・大さじ3
  • 白ワイン ・・適宜
  • 塩・胡椒 ・・適宜

作り方:

  1. 大鍋にたっぷりのお湯を沸かします。
  2. 玉葱は、みじん切りにして小鍋に入れ、白ワインをひたひたに注ぎ中火で沸騰させ、余分な灰汁を軽く取り除いたら、弱火で水分がなくなるまで煮詰めていきます。
  3. ①の湯が沸騰したら少量の塩を加え、お米をパラパラと投入し、強火で15分間茹でます。(冷蔵時間が多めになるようであれば、ゆで時間を数分延ばします。)
  4. ズッキーニは1cm角の大きさに切り、フライパンで極少量のオリーブオイルをたらし、3分程炒めます。
  5. 黄ピーマンも1cm角に切り、お米を和える大きな器に予め入れておきます。
  6. トマトは皮ごと小さめのみじん切りにし、小鉢などに入れて小さくちぎったバジリコも入れ、香りをつけておきます。
  7. お米が茹で上がったら、ざるにあげ、湯切りし、⑤のボウルに入れて粗熱が取れる前に酢を散らすように振り入れ、ざっと混ぜ合わせます。ここへ、②の玉葱、④のズッキーニ、黒オリーブ、そして上澄みのオイルを除いたツナ缶も加えて、軽く切るように合わせます。
  8. 食べる直前に⑥のトマトを和えて、味を見て塩・胡椒で味を調え最後にオリーブオイルを回しかけて、全体を大きく混ぜ器に盛り付けます。季節感溢れるカラフルなPIATTOが完成したら、BUONA PETITO!

涼しい時間帯に調理を済ませ、冷蔵庫で冷やしても美味しいので、ピクニックなどの

アウトドアで、また火を使いたくない夏場のプランツォ(昼食)やホームパーティーなどにも活躍する一品です。混ぜ込む材料もお好みのものを入れられるので、子供用にコーン&ウィンナーまたは茹で卵、ダイエットにきのこ&ルッコラそして胡桃、カチョッタやプロシュットの角切りにしたものを和えれば、ボリューム満点の一皿料理(PIATTO UNICO)に。お好みちらし寿司の要領で是非お試しください。